内容説明
明治20年に開校、昭和25年に閉校した熊本の旧制五高は、夏目金之助、嘉納治五郎、ラフカディオ・ハーンなどが教壇に立ち、歴史に名を刻む多くの人材を輩出した。「さらば我友叫ばずや…青年の名に力あり/二十世紀に光あり」の寮歌に象徴される剛毅木訥・質実剛健の気風と、ファシズムの台頭による戦時下の青春―。関係者たちの足跡を丹念に追いつつ旧制高校の豊饒な文化を発掘する、最後の貴重な証言録&資料集。
目次
明治編(森有礼が決断した国土教育のモデル校誕生;木下広次の篭城演説と自治の勧め;五高開校式―解職された初代校長・野村彦四郎 ほか)
大正編(「政変」で幕を開けた大正;大正デモクラシー下の旧制高校は…;君は君我は我されど仲良き―池田勇人と佐藤栄作 ほか)
昭和編(波乱のスタート―左翼対策を進める文部省・学校当局;活気を呈した龍南文壇―多彩な教師陣;檀一雄に見る福岡高校―その時五高では ほか)
著者等紹介
小山紘[オヤマヒロシ]
1941年生まれ、熊本市出身。熊本県立濟々黌高等学校、早稲田大学第一政治経済学部卒。西日本新聞社編集局入社、新聞三社連合(中日新聞、北海道新聞、西日本新聞)編集部長、西日本新聞社論説委員、社長室秘書部長、事業局長、西日本天神文化サークル常務理事兼事務局長(現在は西日本TNC文化サークル)等を務めた。西日本新聞社社友(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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