内容説明
戦時中のマンハッタンで元経営者が謎の転落死を遂げた。盲目のダンカン・マクレーン大尉と2匹の盲導犬が事件に迫る!
著者等紹介
ケンドリック,ベイナード[ケンドリック,ベイナード] [Kendrick,Baynard]
1894‐1977。本名ベイナード・ハードウィック・ケンドリック。別名リチャード・ヘイワード。アメリカ、ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれ。第一次世界大戦時カナダ陸軍に志願し、イギリス、フランス、サロニカで戦闘に従事。ミステリ作家としてはパルプ雑誌“ブラック・マスク”に中編を多く寄稿し、シリーズ探偵物にライス保安官補や盲目探偵ダンカン・マクレーン大尉がある。アメリカ探偵作家クラブ(MWA)の創設に深く関わり初代会長を努める
熊木信太郎[クマキシンタロウ]
北海道大学経済学部卒業。都市銀行、出版社勤務を経て、現在は翻訳者。出版業にも従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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飛鳥栄司@がんサバイバー
12
盲目の探偵ダンカン・マクレーンが、7年前に起きた転落死に端を発する連続転落死の深層に迫る。トリックはなかなか面白かった。図解があれば視覚的にも楽しめてなお良かったのに、ちょっと残念。ダンカンは2匹の盲導犬を連れていて、犬が重要な役割をするのかとおもいきや、ほとんど2匹は活躍せず少々物足りなさを感じる。さらには登場人物も多く混乱気味。トリックは面白かったし、ストーリーの進み方がJ.D.カーに似ているところもあったので、独特な主人公と2匹の盲導犬を有効に使っていれば、かなりの傑作になっていたと思うのである。2015/04/30
kanamori
0
☆☆★2015/07/22