内容説明
1962年に『週刊読書人』編集部に入った著者は安保闘争後の60年代、三島由紀夫・大宅壮一の死に始まる70年代を編集者として疾走する。書評紙と知識人が同伴していた時代を語る。
目次
第1部(処女作『現代マスコミ・スター』;初めての書き下ろし;広島生まれの島根育ち ほか)
第2部(『週刊読書人』創刊;創刊年の記事や書評;創刊に至るまで ほか)
第3部(一九六五年の企画;座談会「戦後日本の“罪と罰”」;大宅壮一氏の“雑草文庫”訪問 ほか)
第4部(書評紙の動向と書評の変化;書評におけるエロスと死;『読書大全』と『清水幾太郎著作集』 ほか)
第5部(『週刊読書人』に戻る;外山滋比古『エディターシップ』;神吉晴夫のこと ほか)
著者等紹介
植田康夫[ウエダヤスオ]
1939年広島県生まれ。62年上智大学文学部新聞学科卒業と同時に「週刊読書人」編集部に勤務。89年同退社後、上智大学文学部新聞学科助教授、92年から2008年3月まで同教授、09年4月に同名誉教授となる。08年4月より読書人取締役に復帰し、「週刊読書人」編集主幹、編集参与を経て13年4月より読書人代表取締役社長。2000年から08年まで日本出版学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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izw
14
小田光雄のインタビュー・構成による「出版人に聞く」シリーズ第17巻は、「週刊読書人」の編集者から大学に16年、また「読書人」に戻って現在社長を務める上田康夫。60年代からの書評、批評、思想を支える知識人たち、それを支える編集者の系譜が語られている。私の若い頃の時代と被るが、その頃は敬遠していたので、同時代を過ごしたという実感がなく、残念。2015/05/11
ハマザキカク
2
最後に寄稿したpontoの事が載っていた。神吉晴夫の事をほめてる。2015/07/23
poefan
2
植田康夫さんと小田光雄さんの話が見事にスウィングして今までで一番楽しい読み物になったと感じました。2015/07/23
勉誠出版営業部
1
弊社より刊行の「書物学」で連載を執筆いただいている、植田康夫さんの『『週刊読書人』と戦後知識人』を読了。出版史というよりも、人物で知る文化史という印象。2015/11/12