内容説明
小普請組旗本・能登川清兵衛は、義母と妻に頭が上がらない毎日だが、彼には探索・暗殺者という裏の顔があった。御側衆・上野久唯から持ち込まれたのは、権勢を誇る小納戸頭取・大原石堂の殺害依頼。石堂の周囲を探るうち、清兵衛は幾重にも巡らされた陰謀の匂いを嗅ぐ。小者の峰介が作った、珍妙で抜群に使える道具の数々を懐に潜ませ、清兵衛は敵陣に乗り込む!
著者等紹介
早見俊[ハヤミシュン]
1961年、岐阜県岐阜市に生まれる。法政大学経営学部卒。会社員を経て作家活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
77
清兵衛の小者峰吉が考えて作る変わった道具の数々が面白く、楽しく読めました。2019/04/29
めにい
4
北重人作品を読んだ後だったので、このゆるさが歯がゆかった(笑)。2015/10/19
Ishiko
4
清兵衛の優秀さが感じられない。小物の峰吉の発明する道具の方が気になる。2015/06/06
wang
1
貧乏旗本で、うだつの上がらない婿養子。実は裏では公儀の隠密として殺しを請け負う仕事人のような存在。使用人の峰吉がその技を支える様々な道具を作る。と一見面白そうなんだが主人公に魅力がない。金で雇われて裏の仕事をするのに正義感を振りかざし自分の正義感に会う物は正義で殺さない。気にくわない者は悪だから殺す。その場その場で都合良く舌先三寸で人をたぶらかしながらあいつは悪だとか決めつけて行動。主人公がどこで隠密技を身につけたかも腑に落ちない。2015/08/27