内容説明
不敵に現れ、華麗に盗む淑女怪盗フォー・スクエア・ジェーンの活躍!知られざる中編ユーモア小説を初出誌の挿絵と共に併録!
著者等紹介
ウォーレス,エドガー[ウォーレス,エドガー] [Wallace,Edgar]
1875‐1932。本名リチャード・ホレイショー・エドガー・ウォーレス。英国ロンドン生まれ。新聞の売り子やトロール船の乗組員として働きながら学問を修め、1894年に英国陸軍歩兵隊へ入隊した。医療隊への転属後、99年に除隊する。除隊後はロイター通信社や“デイリー・メール”紙などで記者をしていたが名誉毀損による損害賠償問題を起こして失職。1905年に発表した処女作「正義の四人」がベストセラーとなり、以後は専業作家として膨大な数の小説を書いた。32年、ハリウッド滞在中に肺炎と糖尿病を併発して急逝
川原あかね[カワハラアカネ]
ウィーン在住。翻訳者。文芸書や絵本の訳書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ろばこ
2
淑女怪盗ジェーンと、農場の三姉妹のドタバタコメディーの中編2つ。ジェーンさんのお話自体が結構古いものだし、盗むのも範囲が狭いので物足りない印象。訳もあんまりうまくないなあ。ジェーンさん年齢はいくつくらいなんだろう。2015/05/09
おーね
2
何かおっとりしているけれどそれなりにドキドキもしました。振り回された警部さんはちょっとかわいそうだけれどね。でも、書かれた時代ではとても胸のすくジェーンだったのでしょうね。2015/05/07
左近
1
女怪盗と警察の攻防を描く表題作と、農場の娘達が新しい下宿人を逃亡中の犯罪者だと勘違いするドタバタ劇『三姉妹の大いなる報酬』の、2編を収録。一昔前の英語圏小説を読むと、「エドガー・ウォーレスが大人気」みたいな記述がチラホラ出てくるので、ずっと読んでみたいと思っていたのだが、出会えたのは本書と、数年前に図書館で発見した『正義の四人』のみ。どうも、あまり邦訳が進んでいないようで、実に残念。良質な娯楽小説を提供してくれる作家だと思うけどなぁ。映画『キングコング』の脚本も担当していたなんて知らなんだ。2015/06/04
ほんだや
0
今から80年近く前に活躍されてた作家さん。なので、それなりの古さは否めないけど、安心して読める感じがいい。ルパンにたく職業でないのだろうから…続編はないのだろうがジェーンの活躍はもっと読みたかった。2作目の田舎の三姉妹は…ちょっとはた迷惑すぎて…受け付けない。うぐー。2015/06/04
ユキタ
0
図書館。表題作がシンプルながらも面白かったので、2つ目もその続編かと思ったら全然ちがうコメディでちょっとガッカリ。もともと独立した中編2つと承知して読んでいたら、2つ目のコメディも面白く読めたと思う。吉本新喜劇やアンジャッシュ的な舞台にしたら合いそう。2022/11/28