「反原発」異論

個数:
  • ポイントキャンペーン

「反原発」異論

  • 吉本 隆明【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 論創社(2015/01発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 36pt
  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月27日 04時02分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784846013899
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0036

内容説明

動物にない人間だけの特性は前へ前へと発達すること。技術や頭脳は高度になることはあっても、元に戻ったり、退歩することはあり得ない。原発をやめてしまえば新たな核技術もその成果も何もなくなってしまう。吉本思想の到達点。

目次

1 3・11以後(絶えずいつでも考えています;精神の傷の治癒が最も重要だ;吉本隆明「東北」を想う;科学技術に退歩はない;これから人類は危ない橋をとぼとぼ渡っていくことになる;東京にいると、暗いんです;風の変わり目―世界認識としての宮沢賢治;科学に後戻りはない;八十七歳は考え続ける;吉本隆明「反原発」異論;「反原発」で猿になる)
2 3・11/以前(詩と科学との問題;“対談”科学の普遍性を問う―長崎浩・吉本隆明;原子力エネルギー利用は不可避;科学技術を語る;科学技術の先端;原子力・環境・言葉)

著者等紹介

吉本隆明[ヨシモトタカアキ]
日本が世界に誇る文学者・革命思想家。1924年、東京月島に生まれる。東京工業大学卒業。苛烈な労働争議と深刻な三角関係を経る。1959~60年、日米安保条約改定に反対する共産主義者同盟に共鳴し、一兵卒として参加。61年、谷川雁・村上一郎と三人で自立的同人誌「試行」を創刊。81~82年、西独を発祥地として反核運動が広がる。日本でも文学者の声明が出される。82年、この運動に対して『「反核」異論』をもって一人痛烈な批判を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐々陽太朗(K.Tsubota)

65
東日本大震災が2011年3月11日。氏は2012年3月16日に逝かれたので本書のタイトルとなった「反原発」異論という主張は氏の思想の一つの到達点であるともいえるだろう。一方、世の中に「反核」「反原発」という考えを金科玉条として一片の疑いも差し挟むことなく盲目的に信奉する人は多い。こうした旧態依然とした定型的な考えに囚われることなく、言論人として世間から孤立してしまうことをも畏れず、おのれの考えを堂々と世間に公表してこられた氏に心からの敬意を表する。氏の言論に対して死者に鞭打つ言葉が多いことに心を痛めつつ。2021/05/20

獺祭魚の食客@鯨鯢

59
 原子力は人間に制御できないプロテウスの火。唯一の被爆国として核開発につながる原発技術は持つべきでない、という情緒的な言辞はあまり意味を持たなくなった。。  日本が原発を続けるの理想のためでめでもない。専守防衛という言葉どおり、守りに徹する方が攻めるよりやり易い。  文明はいったん滅ぶと忘れ去られやすいもの。ギリシアの文明はイスラムでの保存がルネサンスにつながりました。日本に留学した周恩来はとうの昔に失われた漢字など古代中国文明が日本で保存されていることに大変驚いたと言います。

壱萬弐仟縁

21
被災地で必要なのは、衣食住を回復して、被災者が日常リズムを取り戻せるようにすること(020頁)。労働時間の格差是正は、社会全体で時間を融通、調整しなければ(021頁)。これから人類は危ない橋をとぼとぼ渡っていくことになる(060頁~)。危険なところまで科学発達させたのを人類の知恵が生んだ原罪として、危険を覚悟の上で、防御の仕方を発達させていくしかない(086頁)。将来、放射能防御装置ができ、放射性物質を空高く排出する装置完備されれば、東電や政府を解体、民衆の手に委ねるのが重要(132頁)。2015/02/17

makio37

4
数々の原子力ムラの嘘が暴かれた今、「反原発」ほどの絶対的な正義もないと思う。しかし、それでもこの<知の巨人>は最後まで「反原発は間違い」だと主張しつづけた。吉本氏の<原発は低コスト>という認識は正しくないと思うし、根本となる<人類に退歩はありえない>との認識も、西洋的な直線的時間感覚に囚われ過ぎているように思う。しかし「誰かが示した安易で、簡単な答えに飛びつかないことが大切」という言葉は、なおも私に一歩戻って再考することを強いる。本当に「反原発」は正しいのか?2015/03/16

ゆきまさくん

2
科学に後戻りはない。即ち事故による原発廃絶論が出ているが、原発をやめると言う選択肢はない。つまり、原発のように使い方を間違えると大変な危険を伴うものであっても、発達してしまった科学を、後戻りさせる選択肢はないというのが、著者が主として言いたかったことのようだ。全般的に哲学的な抽象論はわかりにくかった。2020/01/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9186214
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。