内容説明
東西冷戦下のデンマークで待ち受ける危険な罠。与えられた命令を四面楚歌の敵陣で完遂せよ。ジョナス・ワイルド、北欧の地に颯爽登場!歴史小説家クリストファ・ニコールが描くスリリングなスパイ小説。
著者等紹介
ヨーク,アンドリュー[ヨーク,アンドリュー] [York,Andrew]
1830‐。本名クリストファ・ロビン・ニコール。別名にレスリー・アーレン、マーク・ローガンなど。ガイアナ共和国、ジョージタウン(旧・英領ギアナ)生まれ。ハリソン大学やガイアナのクイーンズ・カレッジで学び、1957年にロンドンの出版社からWest Indian Cricketを刊行した。以降、複数のペンネームを使って数多くの作品を執筆
南沢篤花[ミナミサワアイカ]
大阪府立大学工学部卒業。慶應義塾大学文学部卒業。企業プレスリリースやマーケティング文書の翻訳を数多く手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぐみご
2
シリーズ2作目なので、主人公ワイルドとキーゼリットとの敵対関係などが、頭では理解できるものの、感情移入しにくかった。が、そこを気にせずに読み進めれば、意外な展開が次々に起きて、実に楽しい。冷戦下でのスパイたちのかけひきが興味深い。あと、後半にワイルドが凍結保存されそうになったところが、いかにもこの時代らしくておもしろかった。スパイ小説をあまり読まないせいか、かなり新鮮な内容だと思った。007とかも、同じような感じなのかなぁ?2015/05/01
kitou
2
不思議な作品である。確か60年代の作品。それが何故今翻訳されたのか?しかも2作目から?。内容にも1作目のことがちらちら出てくるので、出来れば1作目から読みたかった。そのくらい面白かった。暗殺者eliminatorワイルドは理由も明かされずスウェーデン人実業家の殺害を依頼されるが、彼はcordinatorだった・・・。そこからは、裏切りと騙し合いの連続で一気読みです。翻訳が新しいせいか、007シリーズと比較しても古さを感じず、現代的な印象です。隠れた名作でしょうね。しつこいけど順番に読みたかったなあ。2014/10/05