内容説明
愛する子どもたちを襲う危機に立ち上がった母親。果たして暴力の臨界点は超えられるのか?
著者等紹介
ダンカン,ロイス[ダンカン,ロイス] [Duncan,Lois]
1934‐。本名ロイス・ダンカン・シュタインメッツ。別名義にロイス・ケリーがある。米国フィラデルフィア生まれ。10歳の頃から雑誌への投稿を始め、13歳の時に初めて短編が雑誌に掲載された。1957年からは長編も書くようになり、Ransom(66)がアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀ジュヴナイル賞の候補となった。以後、『とざされた時間のかなた』(85)他で、何度も最終候補に残っている。92年には、ヤングアダルト小説の分野で多大な功績を果たした作者に贈られるマーガレット・A・エドワーズ賞を授賞した
藤盛千夏[フジモリチカ]
小樽商科大学商学部卒。インターカレッジ札幌にて翻訳を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kouro-hou
17
事故で夫を亡くし、幼い子供二人を抱えるジュリアさん。世話好きの実母や妹らの力を借りて仲良く暮らしていましたが、何でも一番じゃないと気がすまない元彼が迫ってきて困ってます。別れを切り出したら愛犬を轢き、夫の死にも関係がという凶暴さ。さらに子供達の毒物嘔吐、火傷で重傷などの事件がおき、冒頭から読者が戸惑うほどフルスロットルでレッドゾーンなお母さんはついに元彼に直談判に、行ったらすでに元彼死んでました。をを。登場人物が少ないわりに証拠の出し方がフェアで、今回のミスリードはこちら!と誘導しまくるのが微笑ましい。2015/02/28
飛鳥栄司@がんサバイバー
7
タイトルと帯の文句から、もう少しバイオレンス・アクション的な話かと思っていたら全然違った。主人公である2人の子供の母親の被害妄想がとてつもなく膨らんで、破裂したタイミングで疑っていた人間が殺される。さて、これで嫌がらせは終わったと思った矢先、次の事件が起きて真相はまたも闇の中。注意深く読んでいれば容疑者を絞るのは容易だし、あからさまなミスリードを読み解けば、意外とすんなり犯人を断定することは可能だと思う。 もうちょっと登場人物を動かせていれば、全体的に膨らんでいったのに残念。2014/08/03
kanamori
0
☆☆☆2015/07/23