内容説明
宿敵クロムウェルが処刑され、ヘンリー八世と結婚したキャサリンは、イングランドに「神の国」を再建しようと夫に影響力を及ぼす。が、盤石かと思えたその力も、教会の富を返還したくない貴族たちがクロムウェルの残党と組み、王妃の追い落としにかかることで揺らいでいく。彼女の結婚前の男関係をあげつらい、結婚後も不貞があったと醜聞を流す敵方に対し、キャサリンは捨て身の論法で王に弁ずるが…はたして王は動かされるか?
著者等紹介
フォード,フォード・マドックス[フォード,フォードマドックス] [Ford,Ford Madox]
1873年生まれ。名は、もともとはFord Hermann Huefferだったが、1919年にFord Madox Fordと改名。多作家で、初期にはポーランド出身のJoseph Conradとも合作した。代表作にThe Good Soldier(1915)、Parade’s Endとして知られる第一次大戦とイギリスを取り扱った四部作(1924‐8)、1929年の世界大恐慌を背景としたThe Rash Act(1933)などがある。1939年フランスのDeauvilleで没した
高津昌宏[タカツマサヒロ]
1958年、千葉県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、早稲田大学大学院文学研究科前期課程修了、慶應義塾大学文学研究科博士課程満期退学。現在、北里大学一般教育部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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