内容説明
1968年に『日本読書新聞』に入社した著者は、三交社などを経て、88年には『図書新聞』編集長となる。多くのエピソードをもって語る、書評紙の“編集と経営”の苦闘の日々。
目次
第1部(『日本読書新聞』に入る;『日本読書新聞』のDNA;『日本読書新聞』の歴史 ほか)
第2部(三交社と『早稲田文学』;山口正毅とアディン書房;資格試験問題集の出版 ほか)
第3部(『図書新聞』編集長へ;『図書新聞』休刊と復刊事情;『日本読書新聞』と総会屋 ほか)
第4部(七〇年代と連合赤軍問題;中上健次のこと;消費社会化と出版業界 ほか)
著者等紹介
井出彰[イデアキラ]
1943年、神奈川県箱根町生まれ。早稲田大学卒業。日本読書新聞編集長、三交社取締役を経て、1988年より図書新聞代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kokada_jnet
3
日本読書新聞、図書新聞の編集(編集者事情)も当然ながら興味深いのだが。出版社経営時の、資格試験本作りのシノギ方。図書新聞社にヤクザまがいの社員が入りこんだ際の経緯など。こちらが予想していなかったエピソードが面白かった。2014/02/04
Shun'ichiro AKIKUSA
2
図書新聞の井出氏へのインタヴュー。同紙の左翼的な背景がおぼろげながらもわかり、資料として貴重。しかしなんとも暗澹たる気持ちになる本だな。2018/04/26
hiratax
0
デモの合間に仕事、という時代における出版界の貴重な記録。 オーラル・ヒストリーの重要さも認識させられる。2013/03/09
poefan
0
日本の出版についての目からうろこが落ちる重要な一冊。短いのに内容は重量級。インタビュー・構成は『出版状況クロニクル』の小田光雄さん。著者の井出彰さんの「むすびー語り忘れた先達」は見事なまとめ。2013/01/16