内容説明
冬、生きものたちの暮らしは大きな変化を迎えます。山小屋では本格的な冬支度が始まり、きらめく雪原にはカモシカやヤマドリの足跡が記されて…。自然との交感と、生きものたちとの交流を美しい筆致で描く森の動物誌、いよいよ最終章。
目次
冬―鳥と獣のひとり舞台
メジロをさそう朱色の花
冬の散歩の楽しみ
ムササビの枝上の巣
なぜ、クルミにふたつの穴を開けるか
なぜ人は動物を見るのか
木の上で暮らすリスの知恵
森の力ってどんな力?
自力で山小屋に帰る
森で一夜を楽しむ〔ほか〕
著者等紹介
今泉吉晴[イマイズミヨシハル]
1940年東京生まれ。動物学者・著述家。都留文科大学名誉教授。東京農工大学獣医学科卒。山梨と岩手の山林に山小屋を建て、植物の手入れや畑づくりをしながら、モグラ、野ネズミ、リス、ムササビなど、森の小さな動物たちの観察・研究を続けている。『ムササビ―小さな森のちえくらべ』(平凡社)で日本科学読物賞、『シートン―子どもに愛されたナチュラリスト』(福音館書店)で児童福祉文化賞、小学館児童出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yuzuriha satoshi
23
とうとう冬まで季節が巡ってきてしまいました 続刊して欲しいなあ ムササビのチビチャンが天井張りにとまって糸の先に結びつけられているイチゴをたぐり寄せる姿がなんとも……この写真を見るためだけでも手に取る価値があります 同じ作者の近刊を探して読もっと2013/10/22
タムタム
2
自然と動物との付き合い方を教えてくれる本。なぜか科学の実験を思い出す。疑問を持ち、試行錯誤を重ね、実験をして結果を知る。そしてその結果から何を学ぶかは、受け取り手しだいだ。自然と付き合うのは根気と慎重さがいる。冬編はむささび、モズ。生き物の育て方は子育てより難しい。見守り続ける強さなど、見習う点がたくさんある。2013/02/21
まめ
0
[図書館]2013/03/14