今井正映画読本

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  • サイズ A5判/ページ数 255p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784846011475
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0074

内容説明

『青い山脈』『また逢う日まで』『にごりえ』『真昼の暗黒』『ひめゆりの塔』市井の人々に寄り添い続け、日本映画史に輝く数々の名画を残した映画監督・今井正。山田洋次氏による特別寄稿、山田太一氏による特別インタビューなどを収録。読み応え十分、ヴィジュアル多数、資料充実の一冊。

目次

1 特別寄稿・憧れの人(山田洋次)
2 年譜・今井正の正涯
3 インタビュー・今井さんの作品のこと(山田太一)
4 今井正随筆集成(日記抄;『山びこ学校』の頃;ヴィットリオ・デ・シーカ論;「死」を想い「死」を語る)
5 対談・インタビュー・今井正が語る(戦争占領時代の回想;映画と現実)
6 エッセイ・今井正を語る(「淡にして烈」暖かく冷酷な人(長岡輝子)
今井正の不正と謙虚(橋本忍)
無表情の逞しさ(伊沢淳)
ガンバリが彼の身上 作曲家の見た今井正(大木正夫)
『真昼の暗黒』と私(正木ひろし))
7 評論・今井正を論ずる(映画雑感(中野重治)
今井正論(山際永三)
今井正下手くそ説について(大島渚)
社会への絶えざる関心が彼の着想の源泉となる(マルセル・マルタン)
今井正監督の本当の人間性を私たちは引き出せなかったのではないか(鈴木尚之))
8 今井正全作品解説

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nizimasu

5
今年に入って突如見だした今井正監督の発言やプロフィール、全作品紹介などファンにはたまらない内容。どちらかというと社会派監督としてのイメージが強かったけど往時の記事や山際永三さんの今井正論などを読む限りあくまで社会に寄り添った巨匠監督であるというのがわかる。とはいえ独立映画というカテゴリーの中でテレビ作品の製作をしたり屑拾いまでしたというのも苦労が忍ばれる。ひめゆりの塔の賛否両論ぶりなんかも意外で戦後すぐの戦争をいかに描くかというイデオロギーな時代なのが隔世の感。あくまで庶民の娯楽を貫く今井監督が素晴らしい2015/11/26

midnightbluesky

5
今井正についてかなり詳しく書かれている貴重な内容。作品も詳細な解説。この手の山本薩夫や家城巳代治本も出版してほしい。イデオロギー云々はさておき、そういうことは関係なく映画を撮らせた東映のいい意味でのムチャクチャさ加減と、東宝争議只中の東宝の混乱ぶりもうかがわれる。いちばん驚いたのが原節子が熊谷久虎の影響を受けていたエピソードで、原節子の関連本には載せられないだろうなぁ、という内容。2012/10/28

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