内容説明
さまざまな国の文化政策と、日本の演劇制度の歴史から、文化環境の最前線を考える、必読書の誕生。
目次
序 昨今の文化・芸術環境の変化と本書の狙い
第1部 演劇と環境―現代日本における課題(代表=表象の劇場空間;「教育普及事業」をめぐる用語の混乱;アート・マネジメント教育の課題;鑑賞組織「労者」;演劇の「専門家」と「人材育成」;日本版アーツカウンシルと公的助成の諸問題)
第2部 歴史を遡って(覚書 政治演劇運動史;劇場経営近代化の転換点;地域と劇場;プロレタリア演劇・新劇の観客組織論;戦時下の挑戦演劇と伝統の動員;日本統治下の台湾における演劇取締制度および近代劇の出現)
第3部 国境を超えて(国際交流基金と文化外交;イギリスの文化交流政策;フランスの対外文化政策;ドイツ対外文化政策における理念の変遷と近年の課題;「生き残り戦略」としてのシンガポール文化外交;ユネスコの文化事業に占める芸術の位置づけと意義;国際展〈論〉のポリティクス)
著者等紹介
伊藤裕夫[イトウヤスオ]
早稲田大学演劇博物館グローバルCOE客員講師。文化政策、アートマネージメント
藤井慎太郎[フジイシンタロウ]
早稲田大学文学学術院教授、演劇博物館グローバルCOE芸術文化環境研究コースリーダー。演劇学、文化政策学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。