内容説明
大人になってすっかり落ち着いたピーターパン。子供たちにせがまれて連れてきたネバーランドの冒険とは…!?(『さらっていってよピーターパン』)。目的すらも忘れてしまうお師匠さまと、やる気のないご一行が天竺を目指して旅する『飛んで孫悟空』。荒涼とした砂漠を行き交う人たち。王子さまをはじめ、それぞれのささやかな愛の形に描く『夜と星と風の物語』。
著者等紹介
別役実[ベツヤクミノル]
1937年、旧満州生まれ。早稲田大学政治経済学部中退。東京土建一般労組書記を経て、1967年、劇作家となる。岸田國士戯曲賞、紀伊國屋演劇賞、鶴屋南北戯曲賞、朝日賞など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のうみそしる
2
不条理演劇の大家。老いさらばえたピーターパン、やる気のない三蔵法師。この2作品は小気味よいナンセンスギャグが多分に含まれており子どもが喜ぶのもうなづける。前足と後足って。旅は夢の中、夢は旅の中。そういうレトリックが好き。星の王子さまモチーフの作品はパラレルワールドへの言及が多く読んでいるうちにどこか存在論めいてくる。これが縁起の法則か。2023/08/30
かか
1
久し振りの別役さん 以前読んだ時は 台本探しの一端で走り読み 今回は じっくり読んでその楽しさを堪能し何処かで演劇集団「円」の舞台を観たくなった そして もう一度「星の王子様」を読んでみたくなった 「思い出だよ。共通の思い出だけが,私たちを結びつける….2015/05/27
miko
1
の中の「飛んで孫悟空」だけですが… 久しぶりの別役さん。深い意味は分かりませんが、面白かった☆ 歌ありダンスあり、飛ぶ⁉ これをどう舞台にのせるのか!楽しみです。2013/08/02
とらやん
1
別役実、なつかし~。 昔ハマっていて、図書館で見かけて思わず借りてしまった。 でも昔の輝きを感じられないのは、 こちらの感性が弱ったからなのか。 なんか盛り上がりのない芝居に思えてしまうんだけど..... あ~あ、ドキドキするような演劇が、見たいなあ。 さらっていってよ、別役実。2012/03/25
おか
0
2015.5/27「かか」の時読了。久し振りの別役さん。以前読んだ時は 台本探しの一端で走り読み、今回はじっくり読んで 楽しさを堪能し 演劇集団「円」の舞台を観たくなった。そして もう一度「星の王子様」を読んでみたい。「思い出だよ。共通の思い出だけが 私たちを結びつける、、、」2015/11/10