内容説明
聖書に次ぐ世界的ベストセラー、『ドン・キホーテ』。スペイン人でも全編を読破した人は決して多くないという、一筋縄ではいかない小説だ。けれど、物語を読んでその大地を歩けば、あるいは物語の舞台を歩きながら作品を読み進めれば、私たちは想像を超える形でスペインの豊かさに触れることができる。ドン・キホーテが歩んだ道のりをたどりながら、セルバンテスのメッセージを解き明かし、物語の魅力を生き生きと伝えるフォトエッセイ。
目次
プロローグ
「ラ・マンチャ地方のある村」の謎
遍歴の騎士の条件―『機知に富んだ郷士(騎士)ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ』とは?
冒険への渇望―「あなたとなら、パンと玉ねぎ」
マンブリーノの兜―ラ・マンチャの味
主従の狂気―名物マンチェゴ・チーズ
主従の更なる狂気―数々の挿入小説
有名になった主従
新たな冒険と狂気―サンチョも大満足請合い、オーガニックワイン
主従と読者「公爵夫妻」
贋作の出現―ドン・キホーテを魅了した騎士道物語
「現実の冒険」との遭遇
ドン・キホーテの遺言
著者等紹介
篠田有史[シノダユウジ]
1954年岐阜県生まれ。フォトジャーナリスト。名古屋工業大学工学部卒業後、24歳の時に1年間、写真を撮りながら世界一周の旅をする。その際スペインと出会う。以来、スペイン語圏を中心に市井の人たちを撮り続けている
工藤律子[クドウリツコ]
1963年大阪府生まれ。ジャーナリスト。東京外国語大学地域研究研究科修士課程在籍中、メキシコの貧困層の生活改善運動を研究するかたわら、フリーのジャーナリストとして、スペインやラテンアメリカを中心に取材活動を始める。その後、アジアにもフィールドを拡大。特に「ストリートチルドレン」の取材は、フォトジャーナリスト篠田有史と共にライフワークにしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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