内容説明
歴史のなかに人間の死を見つめてきた著者が、ひるがえって人間の生のなかに歴史を見ようと試みた、新しい芭蕉精神史。
目次
秋成、芭蕉をそしる
芭蕉、江戸に下る
芭蕉、芭蕉となる
芭蕉、蓑虫を愛す
芭蕉、閑寂を聴く
芭蕉、俗談平話を正す
芭蕉、昨日の我に飽く
芭蕉、慟哭す
芭蕉、愚を思う
芭蕉、造化に帰る
芭蕉、老後の楽しみを説く
いま、芭蕉を考える
著者等紹介
大野順一[オオノジュンイチ]
1930年、東京に生まれる。1957年、明治大学大学院文学研究科修了。文学部助手、講師、助教授を経て、1971年、教授。文学科長、日本文学専攻主任(学部、大学院)など歴任。2001年、明治大学文学部教授の職を退く。現在、明治大学リバティ・アカデミー講師。専攻は平家物語、日本文芸思想史。著書に、『詩と死と実存―日本文芸思想史研究』(角川書店、第5回茗水クラブ学術奨励賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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