内容説明
明治以来の出版販売史を「過渡期」から「変革期」へと辿った著者は、「責任販売制」の実際を検証しつつ、今日的課題である「返品問題」解消のため独自の「取扱マージン制」の導入を提案する。
目次
第1章 近代出版販売小史(過渡期;創成期;成長期;統制期;発展期;変革期)
第2章 出版業界の体質と今後の問題点を考える(“個客”満足のシステムとして「情報・物流」の構築;年間を通した自由価格本セールの実施を!;返品率はなぜ下がらないのか;「責任販売制の検証」と「買切制」について;私案の「取扱いマージン制」について)
第3章 流通費問題を考える(「鈴木書店の倒産」に思う;「書籍専門取次」存立の可能性;「マージン」の変遷;「流通費」の評価について)
第4章 業界用語に対する私見(「円本」の現在価格について;「ゾッキ本」の由来;「セドリ」の語源)
付論 「ジャパン・ブック・センター(JBC構想)」顛末の記
著者等紹介
畠山貞[ハタケヤマサダム]
昭和9(1934)年11月東京生まれ。東京大学文学部卒業。栗田書店(現栗田出版販売株式会社)にて取次業務に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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