内容説明
仏典の中でも特別な地位を与えられ、猶且つ思想書=文学書でもある『法華経』の精髄を「すべてを生かす力」にあると洞察した著者がその理念を基に、「平和と共生」を模索する。
目次
第1章 人生を楽しむ―東洋の心のエッセンス(人生の喜怒哀楽;人生と戦う―堅い積極性 ほか)
第2章 宮沢賢治は法華経的なのか(賢治独特の真宗的精神性―現世救済への志向と自己犠牲の倫理意識;島地大等編『漢和対照 妙法蓮華経』との出会い ほか)
第3章 日蓮と『法華経』(庶民の仏教者;社会貢献のための出家 ほか)
第4章 東洋思想と地球文明―“中”の思想をめぐる一考察(東西文明に見る区別の思考;“中”を生きる人間 ほか)
第5章 『法華経』の社会哲学を考える(「すべてを生かす力」を説く仏教;『法華経』はすべてを生かす経典 ほか)
著者等紹介
松岡幹夫[マツオカミキオ]
1962年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。現在、東日本国際大学・東洋思想研究所副所長。同大学客員教授。(財)東洋哲学研究所研究員。博士(学術)。専門は仏教思想論・日蓮研究・社会哲学。「仏教思想の現代化」をテーマに、幅広い分野で研究成果を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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