内容説明
故郷に帰ってきた男は、忌まわしい記憶の地へと足を運ぶ。そこには死体が、少年のころ見たときと同じように死体があった…。死の順序をめぐり争われるのは一族の遺産。舞台はついに法廷へ。法曹ミステリの名手ヘアーが遺した最後の作品、ついに登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅はこべ
21
『法の悲劇』の作家の遺作。本作出版の年に亡くなったそうで、体力の衰えのせいか、遺産相続で揉めている、近親結婚を繰り返し、姻戚関係が複雑に絡む一族の人間関係、ペティグルーが少年時代に発見した死体の謎とか、きっちり書いてもらいたかったのに、放置されてしまった感じ。でもミステリとしては論理的な説明がつき、意外な真相が明かされる。元気な時だったら、傑作になったかも。『法の悲劇』の新訳を望む。復刊でもいいけど。2010/02/08
shiaruvy
2
【2005.11.20 初版】 論創33番 2017/09/05
kanamori
1
☆☆★2013/10/01
timeturner
1
同窓会のような雰囲気で、シリーズをずっと読んできた読者にはなつかしさもあってそこそこ楽しめるけど、シリル・ヘアーの作品としては物足りない。2013/10/18
Aiko
1
ページ数が少なかったのでサクッと読了。裁判シーンが専門用語だらけのお堅いものでは無く、ユーモラスに書かれているので非常に楽しめた。ラストに「視点を変えることによって真相が見えてくる」結末には驚かされた。2012/07/03