著者等紹介
トゥリーニ,ペーター[トゥリーニ,ペーター][Turrini,Peter]
1944年、オーストリアのケルンテン州、ザンクト・マルガレーテン生まれ。父親はイタリアから移民した家具職人。高校卒業後はさまざまな職業につき、処女作『ねずみ狩り』の成功後、劇作を中心に、詩、小説、テレビやオペラの脚本等で、現代オーストリアの抑圧と暴力、日常のファシズムを、反道徳的かつスキャンダラスに描き挑発する
寺尾格[テラオイタル]
1951年生まれ。東京都立大学経済学部卒業後、人文学部独文学科に再入学、同大学院博士課程単位取得。専修大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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MaRuTaTSu
1
「彼:オレらの中は全部ゴミだらけ、クソだらけなんだ。オメエを作った精子だって、腐った卵のにおいがする…それからオギャーと生まれて、お袋さんのオッパイを飲んだだろうが、それだって腹の中じゃあヒドイにおいを立ててた…上から食い物を詰め込めば、下からはクソが出るのさ…それから学校に行ったよな、エラそうな教師や司祭に、千年前の屁みたいに腐った知識をギューギュー詰め込まれただけで…オレが学校でちゃんと勉強したのは、どうやって便所でオナるかだけだ…→2018/04/06
そいちろ
0
図書館。下品で観客に対しても挑発的だけれども、身のまわりの物をドンドン棄てていくダイアローグはかなり笑える。読み終わって何かが襲ってくることも無く。ただポカーンとなんだったんだろうか、あれは。すっきり。2014/09/17
そてっつ
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観劇後に購入。 舞台で見た時は軽く笑える男女のやり取りという印象だったけど改めて活字で読むと若者の希死念慮にも見えるし、下品なのに消費社会への批判にも見えて色んな解釈が出来て楽しい。2023/09/24