著者等紹介
スミランスキー,モシェ[スミランスキー,モシェ][Smilansky,Moshe]
1874‐1953。ウクライナのキエフ郊外に生まれ、17歳でイスラエルに渡る。ロスチャイルド男爵の葡萄園で働いたのち、土地を開墾して農業に従事。シオニストとして青少年文化活動や政治、文学にいそしみ、物語や論文を各紙に書いた
母袋夏生[モタイナツウ]
ヘブライ大学文学部修士課程ディプロマ・コース修了。出版社勤務ののち、ヘブライ文学翻訳に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はやしま
27
オスマン帝国から英領時代のパレスチナで伝えられた物語や著者の体験を編んだ原著から抜粋されたもの。原文はイディッシュ語の新聞に掲載され、ヘブライ語新聞に転載された。アラブの人々と平和裏に生きようとしたユダヤ人入植者によって編まれたものであることに感慨を覚える。著者本人が登場する2作は切ない。こうした本が紹介される日本の翻訳文化の豊かさが嬉しい。しかも「星の王子さま」や「不思議の国のアリス」等と並んだシリーズの一冊として。題名で(アイラ・レヴィンかよ)と突っ込もうとしたら訳者があとがき冒頭で触れていた(笑)。2020/06/13
しゅう
0
アラブが舞台の短編集です。全くの異文化の世界です。同じ人間なのでもちろん共有できる喜びや悲しみというのはたくさんあるのですが、女が犯されたら「君の恥辱をあがなえるのは死のみだ」と言って、善意から殺してしまったりします。そんな極端な話じゃなくても、異国情緒溢れる独特の作品で、とても読んでて興味深かったです。2012/05/10
1877
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ーーこの子の身体のなかにはサタンがいるーー2018/12/05