内容説明
恋するモダン・ボーイの滑稽譚。江戸川乱歩が「情操」と「文章」を評価した作家による、ユーモアとペーソスあふれる作品を戦後初集成する第1弾。
著者等紹介
橋本五郎[ハシモトゴロウ]
1903(明36)年、岡山県生まれ。本名・荒木猛。別名・荒木十三郎、釈十三郎、女銭外二。自動車運転手、市電勤務の傍ら日本大学美学科に学ぶ。26(昭1)年、『新青年』5月号に「レテーロ・エン・ラ・カーヴォ」「赤〓(えい)のはらわた」を発表して文壇にデビューした。28~32年にかけて同誌編集部に勤務し、自らも年に1~2編ほど作品を発表。32年、新潮社の「新作探偵小説全集」に参加し、長編『疑問の三』を書き下ろした。37年、日中戦争に出征、41年には報道班員として南方に派遣され、帰国後、病床に就いた。戦後は筆名を女銭外二に改めて、中国を舞台にした短編をいくつか発表した。48年死去
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