内容説明
探偵趣味を満喫させる好奇のまなざしが、都会の影に潜む秘密の悦楽を断罪する。半世紀を経て新装復活。待望久しい犯罪小説の傑作群。
著者等紹介
松本泰[マツモトタイ]
1887(明20)年、東京生まれ。本名泰三。慶応義塾文学科在学中『三田文学』に「樹陰」を発表してデビュー。卒業後イギリスに留学。帰国後、1921(大10)年に探偵小説のデビュー作「濃霧」を発表、また、東京東中野に文化住宅を建設し、文化サロンを形成した。23年奎運社を創設、『秘密探偵雑誌』、『探偵文芸』を発刊、自らも探偵小説を発表した。夫人の松本恵子は翻訳家として著名で、泰との共訳もある。39(昭14)年死去
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