内容説明
日露開戦前夜、幸徳秋水、堺利彦ら時流に抗した平民社のメッセージを100年の歳月を超え、あらたな視点で読み解く豪・独・仏・韓・日、気鋭の研究者らの論文集。
目次
平民社とグローバリズム―「下からのグローバル化」という未完成のプロジェクト
平民社、ドイツ社会民主主義と日露戦争―理論的主張と政治の現実間におけるプロレタリア国際主義について
『平民新聞』と普遍性―東洋思想を通じた愛国心の脱神秘化
平民社における階級と民族―亜洲和親会との関連を中心に
平民社の非戦論とトルストイ―トルストイ「日露戦争論」の反響
平民社「非戦論」のゆくえ―終わりなき対話のはじまり
著者等紹介
梅森直之[ウメモリナオユキ]
1962年広島県呉市生まれ。85年早稲田大学政治経済学部卒業。政治学博士(シカゴ大学、2002年)現在、早稲田大学政治経済学術院教授。専攻分野:日本政治思想史
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