内容説明
右翼はいかに成立したのか。右翼思想の核心とはなにか。思想としての右翼を、人物、歴史、事件、概念から紐解き、そしていまなにが必要とされているのかを問う、時代を震撼させた松本健一の記念碑的著作の新装版。
目次
1 思想としての右翼
2(新右翼と新左翼の転位;日本農本主義と大陸―加藤完治をめぐって;満州国の建国とその思想的基底;満鉄調査部論 ほか)
3(右翼思想研究の正念場;国体論=革命論;歴史の糸車;空白の歳月 ほか)
4 右翼の終わり
著者等紹介
松本健一[マツモトケンイチ]
1946年群馬県生まれ。東京大学経済学部卒。71年、『若き北一輝』を上梓、近代日本思想史に新鮮な衝撃を与える。以後、在野の精神を基軸に、政治、思想、文学など、広範な領域で評論活動を展開。95年アジア太平洋賞、2005年司馬遼太郎賞、毎日出版文化賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kazuo
5
有効期限切れになりつつある「国民国家nation state」考察のために読了。日本の右翼、主に北一輝、大川周明らの猶存社の歴史等を踏まえて議論を進めていく。大雑把には、その結論は「右翼が守るべきものは『天皇教』ではなく、ついに日本民族それ自体ではないのか。ナショナリズムを大義名分としてきたのではないのか。」となる。右翼思想のアキレス腱はその「排外思想」にある。国民国家は終わるのか?私たちは人種主義ではないナショナリズム、拝外主義に陥らない、連携できる・開かれたナショナリズムを構想できないのだろうか?2016/04/23
米村こなん
0
研究会(16回)副読本。2016/03/09
mock-shiki
0
しばらく、松本健一を追っかけます。2014/12/23
ねこみ
0
おもろう2013/07/15
tkm66
0
著者は割と<感覚派>?①