出版社内容情報
医師不足と診療報酬の低さゆえに、入院期間を極力短くしようとする現在の病院。それゆえに本来受けられたはずの医療を享受できていない現実がある。心臓外科医である著者はそのような状況を憂い、自ら訪問医療を行うクリニックを起ち上げるとともに、遠隔医療を可能にするアプリなどを開発する会社を設立。24時間365日、地域の患者に対応する仕組みを確立、拡大していく。本書は将来の医療のあるべき姿を先んじて実践する、若き医師が取り組む医療改革の姿をその理念とともに紹介する。
内容説明
医師と病院が不足する地方社会でも、自宅で入院と同等の医療は受けられる!
目次
第1章 アグリの原点(ぬくもりのある医療施設;高齢者のための「サードプレイス」 ほか)
第2章 次世代医療のプラットフォームをつくる(在宅医療が拓く未来;社会課題の解決に取り組む ほか)
第3章 彩りのある医療をめざして(彩りのある医療;最後の最後まで最善を尽くす ほか)
第4章 アグリの信条(ゴースマイル、ゴーポジティブ、ゴーサンクス;労働時間の強度を上げる ほか)
第5章 日々の心得(失敗と向き合う;クレームから学ぶ ほか)
エピローグ―「アグリチカコ」さんのこと
著者等紹介
伊藤俊一郎[イトウシュンイチロウ]
1979年生まれ、新潟県糸魚川市出身。筑波大学医学専門学群卒業後、心臓外科医を務める。2014年、茨城県つくば市に医療機関の経営を支援する株式会社AGRI CAREを設立。2015年には訪問診療を行うMED AGRI CLINICを開設し、現在36カ所で医療機関の運営を行なっている。また、不要不急な受診による医師の過重労働および地域住民の健康不安を解決すべく2018年に遠隔医療アプリ『リーバー』をリリース。24時間365日、スマホで医師に相談できるサービスはコロナ禍において4つの県の療養者に活用され、NHK全国ニュースに取り上げられるなど大きな注目を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。