内容説明
日本陸軍参謀本部が編纂した日清・日露の戦史を検証し、乃木希典の「神話」が戦史改竄の末に捏造されたことを明らかにする戦史論。日本軍負の本質を衝く。
目次
日清開戦と朝鮮王宮占領
山県有朋と参謀本部
大山指揮下の第二軍、遼東半島を南下
秋山捜索騎兵大隊、土城子に向かう
秋山捜索騎兵大隊の土城子の戦闘
土城子事件へのフランス観戦武官の批判
清将徐邦道らの土城子待ち伏せの意図
第二軍の旅順要塞攻略
日本陸軍の常套語「積極果敢、独断専行」の由来
フランス観戦武官の大山第二軍司令官批判〔ほか〕
著者等紹介
嶋名政雄[シマナマサオ]
1929年大連生まれ。大連中学にまなび、引揚げ後は三重県上野市に在住。農地開拓ののち中華料理店を経営しながら、日本近代戦史を研究し、1993年大連群英楼食品有限公司の招きで、日本人としてはじめて旅順戦跡を訪れる。1997年『公刊戦史を検証する―旅順虐殺事件と建軍、敗北の75年』を上梓(私家版)。同年11月に東アジア近代史学会理事会で報告をおこなう。現在、大連「群英楼」餃子の輸入販売を手懸ける一方、中国残留孤児・婦人への支援活動に携わる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 太平洋ひとりぼっち