内容説明
舞台は昭和のはじめ、登場人物は四人の若き文士たち。本書は、登場人物が全て男性のモダンボーイ版と同じ物語で全て女性のモダンガール版を二篇同時収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユーカ
23
モダンガール版を読んだ。昭和初期の一瞬の素敵な時。文筆を生業とする4人の若い女性の友情と夢とをある一年を通して描く戯曲。本当に可愛らしくて、読んでいて笑顔になってしまった。確か第2次小劇場ブームの最中に書かれた戯曲で、その当時に生まれた作品群が持つ、真っすぐな熱を持っている名作のひとつ。2016/08/25
おか
12
面白かった\(^o^)/お金があったら この戯曲やりたい^_^しかし叶わぬ夢ならば せめて舞台観たい。小説家を志す4人の芝居を モボとモガ版二つの世界で 殆どの筋の流れは同じで描かれている。同じようでいて 同じでないのが男女の世界^_^描き方上手いです。モガ版の中には 台詞として自分が言ってみたい台詞が沢山あり、モボ版では え〜 男ってやっぱこうなんだ!と納得(笑)する台詞有りで 楽しめた。後書きの飯島さんと演出の鈴木さんの対談も 芝居をする者として勉強になった。最後のオリジナのモガの小説も良かった。2016/04/22
あいくん
7
☆☆☆飯島早苗さんは1963年生まれの劇作家です。 「自転車キンクリート」主宰です。「絢爛とか爛漫とか」はモダンボーイ版とモダンガール版があります。モダンボーイ版は1993年が初演です。 モダンガール版は1998年が初演です。 中村女子高校が2017年の福岡県高校演劇大会でこの作品を上演しました。 もちろんモダンガール版です。 細かいところが丁寧に作られていて、作品の世界を見事に描き出していました。 セットもきちんと作っていました。 パックダンサーのような踊りも印象的でした。 わたしは好きな劇でした。2017/11/20
aoiringo08
2
ひとつの物語を、女の子・男の子それぞれのバージョンで書き分けた戯曲。個人的にはモダンボーイ版がオススメ。才能って恋愛って友情って文学って何なんだよ、と喧々諤々騒ぎまくる、たわいない日常のなか、少しずつ変わっていく4人の文士たちの間柄。羨望、嫉妬、絶望、そして新たなる希望を見出す。そんな青くさい、青春ストーリー。舞台でご覧になると、昭和モダンを堪能できますよ。