内容説明
おかしな幽霊物語。死んだのは、小劇場の役者と現金輸送車を襲った強奪犯人。二人は、あの世への案内人の取りはからいで、夜明けまで現世にとどまることを認められるが…。高橋いさをの第四戯曲集。短編一幕劇、併録「グリーン・ルーム」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
宝塚けんけん
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案内人の夕凪の設定とあの世とこの世を結びつけるシャハラザード号に乗船する前の1日限りのサスペンスはスピード間があり一気に読書速度が上がる。亮太と川本との結びつきも絶妙だ。武士とひとみの関係、梶谷とマキとの絡みも見応えがある。来年1月に手話パフォーマンス劇団が本書を演じることになりとても楽しみだ。通常の聴者が本書を演じるとしても相当の準備、稽古が必要と思われるが、手話パフォーマンスで演じることは更に用意周到の準備、打ち合わせ、稽古が必要と思う。舞台中央に巨大な日本語字幕が用意されるが、毎回大変楽しみだ。2023/11/26