内容説明
かつてあったものとはまるきり異なる何ものかへと変貌しつつある映画。その現在地を指し示すポストメディア時代の映画論集。ペドロ・コスタ、アピチャッポン・ウィーラセタクンク、フレデリック・ワイズマン、セルゲイ・ロズニツァ、濱口竜介、深田晃司、ジャン=リュック・ゴダール…現代映画のトップランナーたちと並走してきた著者が見つめる映画の果て。
目次
第1部 歴史/映画史(部屋を流れる奇妙な音―ペドロ・コスタ論;科学と神秘―アピチャッポン・ウィーラセタクンの『MEMORIA メモリア』;リアリズムの内破―伝説前夜のタル・ベーラ ほか)
第2部 受容/メディア(「観察」の条件―フレデリック・ワイズマンと香港ドキュメンタリー映画工作者を例に;「事実」の復元、「時間」の修復―セルゲイ・ロズニツァの「群衆」シリーズ;フェイク・ドキュメンタリーの擬態―セルゲイ・ロズニツァの「劇映画」 ほか)
第3部 倫理/ポリティカル・コレクトネス(親密さ、とは何か?あるいは距離について―濱口竜介の青春期;言語の習得と運転の習熟―『ドライブ・マイ・カー』論;神と人とのあいだ―『偶然と想像』論 ほか)
著者等紹介
佐々木敦[ササキアツシ]
1964年生まれ。思考家。音楽レーベルHEADZ主宰。文学ムック『ことばと』(書肆侃侃房)編集長。映画美学校言語表現コース「ことばの学校」主任講師。さまざまな分野で批評活動をおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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