内容説明
リュミエールからスピルバーグまで、映画史に残る名作・傑作を手がけた、映画監督たちの35の言葉から映画作りの真髄を読み解く。言葉を通して、映画を見よう。
目次
映画に未来はない。―オーギュスト・リュミエール/ルイ・リュミエール
映画とは「銃と女」である。―デヴィッド・ウォーク・グリフィス
人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ。―チャールズ・チャップリン
意外性こそが我々の定番商品であり、普通じゃないことが我々の目標だった。そして、唯一無二であることが常に我々が望む理想である。―バスター・キートン
私は長回しのカットの力というものを大いに信じています。―カール・テオドア・ドライヤー
キャメラの据え方は一千とおりあるが、正しい位置はひとつしかない。―エルンスト・ルビッチ
ときには嘘をつく必要がある。その真の精神を捉えるためには、しばしば何かを歪ませなければならない。―ロバート・J.フラハティ
一スジ、二ヌケ、三ドウサ。―牧野省三/マキノ雅弘
名前はジョン・フォード。西部劇を作っている。―ジョン・フォード
行動というのは危険をともなう場合にしか存在しない。―ハワード・ホークス〔ほか〕
著者等紹介
渡辺進也[ワタナベシンヤ]
1983年生まれ。映画批評・編集。映画誌『NOBODY』編集長
得地直美[トクチナオミ]
1981年生まれ。イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナイスネイチャ
101
図書館本。1950年前後活躍した映画監督が大半。小津安二郎作品は改めて見てみたい。2018/11/22
スプリント
5
35人の映画監督の特徴的な言葉からそのバックボーンとなる略歴が紹介されています。2018/02/24
nadami30
0
映画史を飾る35人の映画監督たちの言葉集。 特にチャップリン「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ。」(p.18)と、小津安二郎「なんでもないことは流行に従う、重大なことは道徳に従う。芸術のことは自分に従う。」(p.82)が特に好き。 やっぱり、作品で大勢を納得させる人たちは、芯のある言葉を持ってる。2023/06/01
pen
0
生まれてまだ150年に満たないその歴史の中で、これまでに世界で制作された映画は100万本との説もあるようですが、ある意味その元を作ってきたともいえる著名監督たちの、そのパッションの原動力となっていたかもしれない短い言葉に思いをはせるだけで、映画全体の歴史がフラッシュバックのように明滅して眼前に表れるような気持ちに少しとらわれる・・・そんな本ではありました。でも執筆者40代が多いようで、多分リアルタイムでご覧になっていない作品ばかりかと推察しましたが、書けるものだなと少し感心。2022/08/31
み
0
エナジー沸いた 2021/05/31