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内容説明
生命は悪である――。人間の内面にひそむ破壊衝動と向き合い、芸術を通じてそれを建設的なものに育てることを訴えたシュタイナー思想の核心を、ニーチェの哲学、ノヴァーリス、ヘッセの文学と共に読み解く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koichiro Minematsu
16
リーダーシップ→4つの気質→シュタイナーとつながっての本著の再読。シュタイナー思想の中核となる「内面への旅」では、内面を掘り下げようとすると、途方もない破壊力と向き合わざるを得なくなる。その破壊力というのは悪そのものである。更に難しい(笑)2018/11/03
Koichiro Minematsu
14
シュタイナーの思想に触れたくての図書館本。人間の内なる世界と外の世界にある問題を解決するには、明確な理解ができず、やや難しい本でしたが、キーワードとしては「感覚を育てる」ということかなっと。自己を確認するだけではない、自己を超越した、自己の内部に入る内面への旅。自己の背部の世界を理解すること。出発は共に生きようとする意志。ノヴァーリスの「青い花」に続きそうです。2018/10/28
Yuji Hamano
4
シュタイナーの思想がニーチェやカントと並べて扱われる性質のものである事を知った。いまの精神世界を語っている本もかなりシュタイナーから単語を貰っている様な気もした(どちらが初めなのか、翻訳上なのかは分からないが)目があるから光がある?光があるから目がある?この議論が悪の存在に通じるなど思いもよらなかった。2015/11/02
タケヒロ
4
神秘学は、通常の学問や常識、通念の裏の概念を発想するという特性をもっている。真実は分からないのだから、発想は豊かな方がいい。我々はもともと一つの存在であったが、バラバラに分かれて個別化していった。自分が全て(世界)に関わっているという感覚が大事なのだろう。教育は「感覚」が重要。例えば歴史、地理、算数でも、国語でも、体育、歌、工作、すべて感覚教育になる。それどころか、今自分が教えている内容がどこまで子どもの感覚に伝えられるか、が重要。学校の授業がなぜ面白くなかったかがよく分かった。2014/11/24
酒井一途
3
リルケやノヴァーリス、ヘッセなど僕の大好きな作家の言葉に触れながらシュタイナーの思想を解説していく。アストラル体やらエーテル体という慣れない単語に戸惑うが、本質では見ようとしているものは近しいのではないかと感じたのでもっと知っていきたい。2013/06/08