内容説明
アート化とデジタル化/震災後の写真/「戦後写真」の終焉…現代日本写真の転換期・2009‐2017年のトピックから厳選し、105の用語、72組の写真家、170の展覧会・写真集を網羅。「写真」を通して、現代日本が見えてくる―。
目次
用語(様式/ジャンル;テクニカルターム;賞/コンペティション/制度;テーマ/被写体/思想;ムーブメント)
写真家(浅田政志―「家族写真」の新たな可能性を探る;新井卓―ダゲレオタイプのモニュメント性を活かす;荒木経惟―“天才アラーキー”は何度でも甦る;有元伸也―高度に練り上げられたスナップ/ポートレート;石内都―記憶を物質化する営み ほか)
著者等紹介
飯沢耕太郎[イイザワコウタロウ]
1954年宮城県生まれ。写真評論家。1977年日本大学芸術学部写真学科卒業、1984年筑波大学大学院芸術学研究科修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほじゅどー
11
★★★風景写真とLandscape Photography 。日本語の「風景」という言葉には、西洋の「Landscape」と共通する「景色、風光」に加えて「その場の情景、風姿、風采、人の様子」という意味がある。つまり、日本人にとって「風景」は客観的に見渡された地理学的な「Landscape」だけでなく、人間の感情を含み込んだ親しみやすい「眺め」というニュアンスを持っている。2019/03/07
金木犀
0
以前図書館で借りて読んだことがあり、手元に置きたかったので改めて購入して再読。論文に必要なところメインでページをめくった。現代日本を取り巻く写真の構図がキーワード形式でわかりやすく記述されている。有難いことにとても気になる写真家を見つけられた。机に置いて辞書のように使いたい。2021/05/30