内容説明
スランプ脱出法、教えます。ネタが浮かばない、酷評されるのが怖い、書く気力が湧かない、自信が持てない…。もがき苦しむ全てのライターに捧ぐ、全米No.1大ヒット脚本術『SAVE THE CATの法則』シリーズ、堂々完結ニャー!
目次
イントロダクション おや、困っているね!
第1章 わっ!なんてひどいアイデアだ!
第2章 教室で途方に暮れて
第3章 準備はすっかり整った…けどどこへ向かえばいいのやら
第4章 背筋を伸ばす
第5章 リライト地獄!
第6章 “売れる”との接近遭遇
第7章 逆襲大学
第8章 自律、焦点、そしてポジティヴ・エネルギー
301地区より最終業界用語集
著者等紹介
スナイダー,ブレイク[スナイダー,ブレイク] [Snyder,Blake]
脚本家、プロデューサー。全米脚本家協会西部支部が誇るメンバーだった。2009年8月4日に急逝
廣木明子[ヒロキアキコ]
英米文学専攻を卒業後、フランス文学専攻博士前期課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
eirianda
12
脚本術の本なのに、『すべてを失って』『心の闇』(劇作法ならちょうど第二幕の後半、序破急なら破)のパートで、清原とかベッキーとかが頭に浮かんできた。人生とダブるからこそ、映画や物語ってあるのだなぁ。平坦な人生にもそれなりの波はあるわけで。映画みたいにジンテーゼしてランディングすればいいな…。『実は本書は死について語っているのだ』って、ポジティブな口語調で全文通してるけど、やはり物書きは基本ネガかと。09年に急逝されたそうで、お悔やみ申し上げます。2016/02/07
こひた
3
ハリウッド流脚本術をまとめた中では有名どころの、ブレイク・スナイダー「save the cat」シリーズ最終作。 現実を直視し、粘り強くやれるか。『ひどいアイデア』:7つの警告ー話すのが怖い、盗まれそう、口に出すと「魔法」が壊れそう、早く書かないと消えそう、論理基盤がないのに無視しちゃう、シーンあれどストーリーなし、先行ないかリサーチしてない。最速説明ピッチ(タイトル含む、40童貞、機中ヘビ、法的ブロンド、アゴ)は興味を引く、2016/01/19
AQL
3
著者畢生の"Save the Cat! Strikes Back"の日本語(?)版。前半は脚本をディテール・アップする「メソッド」の紹介。個別に見ると「プールで泳ぐローマ法王」に及ばない憾みはあるが、全体がボードとBS2に連携して統一感が出た。後半はがらりとトーンが変わって、映画業界四方山話に寄せて半生をふり返る。出版前に急逝したことを思えば遺書にひとしい檄文。そんななかでも批評家に対してだけやたら厳しいのはご愛敬である。ラジー賞('92年・最低脚本賞)の恨みがよほど骨身に沁みたらしい。2016/03/29
Subtle
3
1巻は明快だったんだけど、2巻と今回の3巻は訳が悪いのか頭にスッと入ってこない2016/01/18
in medio tutissimus ibis.
2
ログラインは平坦過ぎ、複雑すぎ、隠し玉のない様に。プロットは、脇役に入れ込み過ぎ、半歩歩行に、曖昧にならない様に。自信をもって気取らず大胆に。Aストーリー=プロットでは主人公が明日死ぬかのように具体的な問題を解決せよ。而して、Bストーリー=テーマでは恋人/仲間/師を通して、永遠に生きるかのような教訓を提示せよ。そして後者が、人生に何かが欠けている主人公の(そして読者の)、真のストーリーだ。著者が急逝しなければここまで逐語訳みたいな堅くて奇妙に砕けた文章にはならなかっただろうが、熟読すれば消化はできるだろう2022/06/14