内容説明
録音物に録音されているものとは一体何か?「録音物」を否定した音楽家ジョン・ケージの矛盾を起点に、ケージ、デレク・ベイリー、AMM、ヘンリー・フリントら実験音楽の巨匠たちの録音物を考察し、記録と記憶のあいだに耳をすます。「録音することの不可能性」に迫る、エキサイティングな脱・現代音楽論。
目次
序章
第1章 ラジオから流れるヘンリー・フリント
第2章 ジョン・ケージをめぐる風景
第3章 録音芸術家としてのジョン・ケージ
第4章 骨董品の取引―フリー・インプロヴィゼーションとレコード文化
第5章 テキサスからレコードをなくせ―オンライン・リソースと永久ではないアーカイヴ
著者等紹介
グラブス,デイヴィッド[グラブス,デイヴィッド] [Grubbs,David]
1967年生まれ。ニューヨーク在住。ジョージタウン大学を卒業後、2005年にシカゴ大学博士課程を修了。現在ニューヨーク市立大学の准教授としてブルックリン校音楽院、及び大学院でパフォーマンス及び相互メディア芸術、及び文章創作のコースで教えている。専門領域はサウンドアート、実験音楽、ポピュラー音楽、録音、詩ほか。雑誌『The Wire』『Frieze』等で記事・論文を発表。『レコードは風景をだいなしにする―ジョン・ケージと録音物たち』が初めての著作となる
若尾裕[ワカオユウ]
1948年生まれ。即興演奏、作曲、臨床音楽学を中心に、ポスト現代音楽における新しい音楽のありかたの探求がテーマ。神戸大学名誉客員教授及び広島大学名誉教授
柳沢英輔[ヤナギサワエイスケ]
1981年生まれ。同志社大学文化情報学部助教。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。ベトナム中部地域のゴングを中心とする音の文化について研究を行う。またフィールドで記録した音や映像をもとに作品を制作・発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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