内容説明
契約打ち切り、無収入、アル中、閉鎖病棟入院。臨界点ギリギリから生還した47歳のラッパー・ECDが、24歳年下の恋人との結婚、妊娠、出産を通して見つめた、「愛」と「生活」のドキュメント。
目次
WE ARE ECD+1(寿命;家族;宣告;生活;進展;審査;家庭;GOODBYE AND HELLO;心配;不整脈;臨月;ECD+1=くらし)
ビギナーズラック
これまでこれから(収入;元カノ;仕事;出会い;託児;限界;ベビーブーム?;一日;ご近所トラブル;変化;記憶;将来;なれそめ)
著者等紹介
ECD[ECD]
1960年生まれ。ラッパー。FINAL JUNKY主宰
植本一子[ウエモトイチコ]
1984年広島県生まれ。写真家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ai
37
奥さんの本がすごくよかったので、ECDも。日本語ラップ好きだけど世代がちょっと上なので知らないことが多くて、いろいろびっくり。奥さんが妊娠して情緒不安定なかんじになったのを「喜怒哀楽の変化はひと際鮮やかだった」と書かれていたのが本当に素晴らしくてもう…。「いちこの鮮やかさは咲き乱れる花のように時には僕をとまどわせ、時には安堵させてくれた」って…こんなふうに書ける?美しすぎてため息でた…。石田さんの言葉はいつだって優しくて穏やかで、人と関わるということを面倒臭がらずに常に真摯に向き合う姿勢がすごく好きです。2018/07/26
しげ
6
「妊娠してからのいちこの喜怒哀楽の変化はひときわ鮮やかだった。自分自身は感情の変化が淡々としているだけに、いちこの鮮やかさは咲き乱れる花のように時には僕をとまどわせ、時には安堵させてくれた」の一文に、くらくらしました。こんな感性に見つめられ、愛されてみたかった。2018/04/29
AU
3
一子さんとのお付き合い〜結婚・子育てを経て移ろうECDさんの生活が手に取るようにわかる。自身の内面の変化について「いちこと付き合って初めて自分の子供を作ろうと思ったその変化以上に大きな変化は思いつかない」とあったけど、エッセイを通じてECDさんの数年を覗き見れば、きっとそんなことないでしょと思う。人柄や文体こそ淡々としているかもしれないけど、暮らしを営む中で夫/父親としてのECDさんが醸成され、愛情を携えた静かな眼差しを家族に向けていることは想像に容易い。側で見てたら顔つきだって変化してるんじゃないかな。2020/01/10
mi-chan
3
ECDが男前すぎる。2018/04/28
ペンギンが家にいる
2
ラッパーECDと写真家植本一子の結婚から出産までをECD目線(一部植本一子さんの文章もあるが)で書かれた本。スチャダラパー、キミドリ、脱線3、高木完など日本のhiphopにハマっていた自分にとってECDは神様みたいな人で、そんな人の実直で正直な文章に胸をうたれる。そして植本一子さんとECDの文体が似ていることが何よりもたまらない。二人が出会ったことが必然であり、とても尊いことに思える。そんな一冊2018/07/13
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