内容説明
60年代に一大ブームを巻き起こしたイタリア製西部劇のすべて。
目次
ひと握りのドルの大いなる栄光
マカロニ・ウェスタンの曙光
ヨーロッパ・ウェスタンの勃興
黄金の二年
輝ける日々と晩鐘と
残酷の諸様相
誰でも泥棒になれる
マカロニ・ウェスタンの変容―七〇年代
銃弾と流血に賭けた男たち
西部劇の黄昏と終焉
沈む夕陽のその果てに
著者等紹介
二階堂卓也[ニカイドウタクヤ]
1947年生まれ。上智大学新聞学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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1
短く熱過ぎる時代の末は、「ライフ・イズ・ビューティフル」などに昇華。
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「終わらないゾンビ映画」を着想とした原作から離れ、ドラマ版「ウォーキングデッド」はポストアポカリプスを描きつつ、アメリカの原風景=西部開拓時代の再現に主題が移っている。但し主人公は、ウィンチェスターを携えたビール腹の大男ではなく髭面の長身痩躯で、ロングバレルのハンドガンを愛用している。この本の表紙の左上の男がまさにそれ似。要はアメリカ製西部劇のアイコンであるジョン・ウェインではなく、クリント・イーストウッドのイメージなのである。或いはそこに、マカロニ同様「疑似西部劇」という意味が込められているのだろうか。2014/08/21
a.k.a.Jay-V
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大興奮!cineasta,cinematografaro,peplumなどの違い(日本で言うなら黒沢、小津に対しての石井、鈴木などのプログラムピクチャー)などの解説やイタリアだけでなくスペイン産もフォローしてます。必読!2013/05/12
おとや
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マカロニウエスタンの隆盛から衰退までコンパクトに纏められた1作。90年代の「熊のジョナサン」などにまで言及かあるのは嬉しい。他方で、筆者にはマカロニウエスタンは痛快活劇でなければならない、とする信念が強く、社会派要素の強い映画の評価が押し並べて低いのはひっかかる。2012/03/06