映画作家が自身を語る
恐怖の詩学 ジョン・カーペンター―人間は悪魔にも聖人にもなるんだ

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  • サイズ A5判/ページ数 253p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784845904686
  • NDC分類 778.253
  • Cコード C0074

内容説明

神なき時代をサヴァイヴするホラー哲学の全貌!『ニューヨーク1997』『ハロウィン』『遊星からの物体X』『ゴースト・オブ・マーズ』などで、独自の映像世界を創り出してきたSF・ホラー映画の巨匠のすべて。

目次

強盗でもするように力ずくで映画にしなければならない―インサイド・ジョン・カーペンター
撮影、演出、編集、音楽…直観や即興をフル活用する―方法論
人間は悪魔にも聖人にもなるということに気づいた―青年時代と映画学校
「カーペンターの映画」が撮れることを証明せねばならなかった―『ダーク・スター』と『アイズ』
観客に憎まれながら生きねばならない監督稼業―『要塞警察』と『姿なき脅迫』
殺人鬼が人を殺すときに感じることを観客にも感じさせる―『ハロウィン』と『ザ・シンガー』
アメリカを批判したいのではなく、こよなく愛してるんだ―『ザ・フォッグ』
仕事至上主義のアクションスター、カート・ラッセル誕生―『ニューヨーク1997』
人間性を失ってしまうことについての映画―『遊星からの物体X』
心と映画とのあいだに何のつながりもなかった―『クリスティーン』
母なる自然が人間の感情を表現してくれた―『スターマン/愛・宇宙はるかに』
映画監督をやめるにはまだ早すぎる―『ゴーストハンターズ』
完全な悪であるような、神の鏡像を作りたかった―『パラダイム』
歯止めの利かない資本主義に対して大声で反対を唱えた―『ゼイリブ』
透明人間の赤ん坊はカットされ、試みは失敗に終わった―『透明人間』と『ボディ・バッグス』
不可解さこそがこの映画の力である―『マウス・オブ・マッドネス』
現代の観客には古びた感性に映ったかもしれない―『光る眼』
実際の世の中をもう少し暗く描けばこの未来像になる―『エスケープ・フロム・L.A』
無垢の人間が悪人の眼を通してものを見たらどうなるか―『ヴァンパイア/最期の聖戦』
愛、死、戦争、肉欲…火星には人間の暗いエモーションが投影されてきた―『ゴースト・オブ・マーズ』

著者等紹介

ブーランジェ,ジル[ブーランジェ,ジル][Boulenger,Gilles]
フランスの映画批評家。フランスのカルト映画雑誌「ル・シネファージュ」を出版し、またフレデリック・タンとともにユニークな映画祭「エトランジュ・フェスティヴァル」を主催していることでも知られる

井上正昭[イノウエマサアキ]
1964年、滋賀県生まれ。1988年、京都大学文学部卒業。1992年、京都大学大学院文学研究科修士課程修了。専攻フランス文学。現在、英知大学でフランス語を教える
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白黒豆黄昏ぞんび

9
ゴダールよりスピルバーグよりカーペンターが好きです。2012/06/06

crpsclr

3
2004年初版。原題"John Carpenter: the Prince of Darkness"。著者による本人インタヴューからなる。家庭環境、USCフィルムコースで受けた教育、初期作品の話から、主要作品についてのインタヴューを経て、2001年の『ゴースト・オブ・マーズ』までを扱う。『ダーク・スター』のキャッチコピー=「宇宙でゴドーを待ちながら」。(『要塞警察』について)「(少女が殺される)場面にほんとに動揺してしまった観客は、わたしを憎んだ。監督が命をかけるのは、まさにこういうときだよ」(96)。2012/11/12

たこ

1
ジョン・カーペンターの映画作法が事細かに書かれた映画本。あんなに強烈な絵やストーリーを組み立てる割には少年時代は保守的な田舎で育った過去があったのは意外だが、何となく納得いく部分も。インタビューの内容事態は割とドライで金と撮影の苦労話が多い印象が残った2016/10/08

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