内容説明
神なき時代をサヴァイヴするホラー哲学の全貌!『ニューヨーク1997』『ハロウィン』『遊星からの物体X』『ゴースト・オブ・マーズ』などで、独自の映像世界を創り出してきたSF・ホラー映画の巨匠のすべて。
目次
強盗でもするように力ずくで映画にしなければならない―インサイド・ジョン・カーペンター
撮影、演出、編集、音楽…直観や即興をフル活用する―方法論
人間は悪魔にも聖人にもなるということに気づいた―青年時代と映画学校
「カーペンターの映画」が撮れることを証明せねばならなかった―『ダーク・スター』と『アイズ』
観客に憎まれながら生きねばならない監督稼業―『要塞警察』と『姿なき脅迫』
殺人鬼が人を殺すときに感じることを観客にも感じさせる―『ハロウィン』と『ザ・シンガー』
アメリカを批判したいのではなく、こよなく愛してるんだ―『ザ・フォッグ』
仕事至上主義のアクションスター、カート・ラッセル誕生―『ニューヨーク1997』
人間性を失ってしまうことについての映画―『遊星からの物体X』
心と映画とのあいだに何のつながりもなかった―『クリスティーン』
母なる自然が人間の感情を表現してくれた―『スターマン/愛・宇宙はるかに』
映画監督をやめるにはまだ早すぎる―『ゴーストハンターズ』
完全な悪であるような、神の鏡像を作りたかった―『パラダイム』
歯止めの利かない資本主義に対して大声で反対を唱えた―『ゼイリブ』
透明人間の赤ん坊はカットされ、試みは失敗に終わった―『透明人間』と『ボディ・バッグス』
不可解さこそがこの映画の力である―『マウス・オブ・マッドネス』
現代の観客には古びた感性に映ったかもしれない―『光る眼』
実際の世の中をもう少し暗く描けばこの未来像になる―『エスケープ・フロム・L.A』
無垢の人間が悪人の眼を通してものを見たらどうなるか―『ヴァンパイア/最期の聖戦』
愛、死、戦争、肉欲…火星には人間の暗いエモーションが投影されてきた―『ゴースト・オブ・マーズ』
著者等紹介
ブーランジェ,ジル[ブーランジェ,ジル][Boulenger,Gilles]
フランスの映画批評家。フランスのカルト映画雑誌「ル・シネファージュ」を出版し、またフレデリック・タンとともにユニークな映画祭「エトランジュ・フェスティヴァル」を主催していることでも知られる
井上正昭[イノウエマサアキ]
1964年、滋賀県生まれ。1988年、京都大学文学部卒業。1992年、京都大学大学院文学研究科修士課程修了。専攻フランス文学。現在、英知大学でフランス語を教える
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感想・レビュー
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たこ