内容説明
フィルム技術をバックグラウンドにもつシネマトグラファーの多くは、新しいテクノロジーに対して慎重になりすぎ、意識過剰に陥って、ビデオの原理を毛嫌いするといった単純な気分に流されてはいないだろうか。本書を通じてデジタルシネマトグラフィーとは、いかに魅力のあるテクノロジーであり、ソフト制作においても優れた画質を供給できるメディアであるかを私の経験を語りながら様々な具体例をあげて立証する。
目次
1 デジタル映画撮影術
2 DPのクラフト
3 ショット
4 技術
5 HDデジタル撮影
6 The Sony DVWキャメラメニュー
著者等紹介
ウィーラー,ポール[ウィーラー,ポール][Wheeler,Paul]
BSC(英国映画撮影監督協会)所属のキャメラマン。BBC(英国放送協会)に25年勤務した後フリーランスになる。INDIEの最優秀撮影賞(デジタル部門)を2度受賞。BAFTAの最優秀撮影賞(フィルム部門)に2度ノミネートされた。ロンドン・フィルムスクールやナショナル・フィルム・テレビジョンスクールなどの講師を勤めている
石渡均[イシワタリヒトシ]
1990年、JSC(日本映画撮影監督協会)に所属。フリーランスのキャメラマン。1992年文化庁芸術家在外研修員となり渡米、1年間ASC(米国映画撮影監督協会)の客員として撮影技術を学ぶ。キャメラマンとして劇場用映画、テレビドラマ、Vシネマ、CFなどを担当し現在も活動中
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感想・レビュー
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saladin
0
前半PART3までは、プロのシネマトグラファーはこんな細かいことするんだ、という感じ。後半PART4以降は、今現在では少々古い知識であるし、そもそもソニーDVWを使用する人にしか意味がない説明。私のような録画ボタン1つ押すだけの人には必要ないかな。2016/03/18
ちま
0
基本的なことは変わっていないだろうしある程度の参考にはなるけれど、 如何せん10年経つとどうなんでしょう。という内容。 携帯の画素数が500万画素とか書いててこの10年の技術の進歩に驚嘆。 フィルムカメラは1000~3000万だそうで、デジタルとアナログが遜色なくなったと思っていいのかなぁ。 撮影の基礎的なところと用語くらいが知りたかったので、Sの製品ノウハウ特化の後半はちょっと流し読み。2014/10/26