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出版社内容情報
1258年 モンゴルVSペルシャ
西暦1258年、
ペルシャ高原の小都市【ビジャ】を、
【ラジン】率いる蒙古軍の支隊が包囲した。
世界の半分を制圧した最強騎兵は総数2万、
対するビジャの人口はわずか5千人である。
陥落目前のビジャは
【オッド姫】の救援要請に駆けつけた
【インド墨家・ブブ】の策で何とか持ちこたえていた。
両陣営に吹き荒れた「継承」の波乱は収まり、
ついにインド墨家たちは「守」から「攻」に転じるが、
裏で蒙古軍と通じるビジャ宰相・ジファルにより
墨家・ブブは窮地に立たされる。
そして同時に、「ジファル」の過去に
光を当てることにもなるのだった…。
砂塵と戦乱吹き荒れるモンゴル征西の最中
奸臣「ジファル」誕生の瞬間がついに明かされる。
圧倒的画力で魅せる中世大陸ロマン、第⑤巻!
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(※作家紹介欄)
森秀樹 Hideki Mori
1982年『チェイサー』(小学館「増刊少年サンデー」掲載)でデビュー。酒見賢一原作の『墨攻』(小学館)で1994年度・第40回小学館漫画賞を受賞。それ以降も、小池一夫原作『子連れ狼』の続編である『新・子連れ狼』(小学館)をはじめ、数々の正統派劇画作品を世に送る。近作に『新選組血風録』(原作:司馬遼太郎/文藝春秋)など。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
竹城 俊之介
58
モンゴル・ビジャそれぞれのリーダー争いがものすごい早さで決着した4巻から一転。5巻で描かれるのは「砂漠の水争い」。前巻の壮大かつハラハラ・ドキドキなテーマと比べると若干のスケールダウン感が否めないような気もしますが、いやいや、そこから始まるブブさん生死の危機(どう見ても致命傷な感じがヤバい)と、突然の医療サスペンス的展開、そして謎のベールに包まれたジファル過去編へと、怒濤のような展開が続きます。 悪善両面を魅せてくる素敵な男ジファルですが、帯にある「奸臣ジファルの誕生」はちょっと言い過ぎだなと思いましたw2024/04/05
karatte
14
オッドの出番が少ないのが残念だが、常勝ムードの墨家ブブがまさかの大苦戦に追い込まれ、またジファルの過去も明らかになったりと各キャラの掘り下げが興味深い巻。手負いのブブが裏切り者かもしれない (事実その通りの)宰相ジファルに自身の手術を頼むシーンは、かの名作ドラマ「振り返れば奴がいる」を彷彿させる。結局予後不良で石黒賢死んじゃって、最後織田裕二も田口トモロヲに刺されて。あれ三谷幸喜なんだよなあ。再放送観たいなあ。閑話休題。遥か昔に交錯していたラジン、ブブ、イーブンの運命はジファルの心に留められ、戦乱は続く。2024/03/23
aisu
13
ペルシャの小都市国家ビジャはモンゴルに攻められ風前の灯。「インドの墨家」に助けを求めると助っ人が来てくれて目前の危機は逃れられたりするがピンチは続く。国内でも宰相が裏切ってモンゴルと通じているようだ。宰相の過去。モンゴルの次の一手は…。2024/04/03
Dash-Checker
13
宰相ジファルのキャラが面白いと言い続けてきたが、5巻ではもはや主役級の扱い。過去ですべてのキャラが繋がっていた設定も面白い。王女様が空気になりつつあるのがあれですが…2024/03/18
コリエル
8
やはりこの作品の肝はジファル。獅子身中の虫であり、過去に秘密を抱えながら、時に善を為し悪を為す。ブブとの因縁を思い出したことが彼の今後の決断にどう影響するのかが気になるところ。2024/03/23