感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
caniTSUYO
2
南米紀行を抜かして読んだので、デビュー作の死都調布よりさらに映画的な漫画となり、最早漫画で映画をやってる凄みを感じる。 参考作品にあるようなジャンルムービーのテイストでロードムービーしている斎藤潤一郎は孤高の存在を突き進みまくってる。 参考作品にないけど、プロミシングヤングウーマン、TITANのような女性監督の作品にも通じる怒りも感じた2025/06/22
ドント
2
私たちの知らないアメリカと知っているアメリカがスパークする。混沌、不条理、暴力、死と性が火花となって散り、その隙間にかすかな情と愛が飛ぶ。背後には真っ暗な闇。斎藤潤一郎は現代でひとり、誰にも追いつけない地点で漫画を描いている。2021/11/15
たけのこ
1
あ、なるほど。これ『死都調布』のアメリカ編みたいな感じなのね。ゾンビあふれる退廃した世界で二人の女性を主人公として描かれるロードムービー風のマンガ。ひと言で感想を言うと「考えるな感じろ」。理解しようとした段階でお前はもう負けている。2022/07/13
金魚3匹
1
シリーズ3作目にしていよいよ思い付きだけで進めるのが苦しくなったのか、中途半端にストーリーをまとめにかかった。 しかし基本的には映画などから借りてきた雰囲気だけでしっかりとした骨格があるわけではなく、展開に詰まるとセックスとバイオレンスのエグい描写で持たせている印象だ。 とはいえ、これで3冊描いたのは凄いといえなくもない。トーチというアジールに咲いた徒花。 2021/11/06