感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
笠
4
2.5 新刊読了。田沼意次の息子が出てきたり、平賀源内が出てきたりと意外性のある登場人物が面白かったが、ストーリーの方は早くも飽きが来てしまった。将棋の勝ち負けですべてが解決するのはジャンル上仕方ない部分はあるが、キャラクターの棋力もよくわからず、ただ主人公の宗桂が将棋で勝って何とかなるという予定調和感がすごいので、ハラハラもドキドキもしない。本編より幕間の渡辺明の棋譜解説の方が面白いかもしれない。2019/08/31
サテヒデオ@ダイナミックひとり
0
棋譜集を求めての長崎行。多くの作品で描かれるのは、主人公の成長である。本作における大橋宗桂は、将棋指しとしての人格が既に完成している。どのような状況にあっても自分を通す。読者が見届けるのは、彼の行き着く先が何処になるのかということなのだろう。2019/09/23
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