感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bunmei
80
「〇〇過ぎる文学作品…」のシリーズ2冊目。読んでない作品が多くて、改めて「そんな内容だったのか」と知ることができた作品もありました。また、昔、読んだ本を懐かしく思い出す作品もありました。ただ、漫画と言っても原作のままの言葉を引用していて、意味が分かりにくかったり、長編をわずか10ページに要約してるので、画面の繋がりを理解するのも難解だったりして、正直、面白さは感じなかった…。水木風の漫画も陰気で、今ひとつ入り込めなかったかな。2018/12/16
吉田あや
75
大好きな「春琴抄」が収録されているのが嬉しかった。妄執的とも言える佐助の春琴の愛は、耽美なる谷崎ファンタジー世界満開。その狂人的な程の想いを短いページの中でしっかり描いてくれていてとても素晴らしかった。他にも大好きな作品がいっぱいの巻で、「堕落論」「若草物語」「瓶詰地獄」「富獄百景」「D坂の殺人事件」「夜叉ヶ池」「風の又三郎」「吾輩は猫である」どれも再読したい熱に駆られる。未読で積読しているツルゲーネフ「初恋」は近々読みたい。文学アルバムを見ているようで、改めて文学の素晴らしさを愉しんだ。2020/08/28
なる
42
タイトルそのままの内容である。福澤諭吉『学問のすゝめ』やマルクス/エンゲルス『共産党宣言』など、名前はなんとなく知っているんだけど読んだことがなくて、かといっていざ読むのにはハードルが高いな、ってものをサラッと読みやすい10ページくらいの漫画にしているので、おおまかなあらすじを知ることができるし、そもそもそこから興味を持って原作を手に取って行くというような導入にもなる。水木しげる翁の画風にそっくりな作風(作者は純粋な水木ファンで独学)は純文学の作品に合っていて良い。ただ長編はやや端折っているので惜しい。2024/04/29
yamatoshiuruhashi
39
三部作連続して目を通すと食傷気味です。中島敦や芥川龍之介のような元々短編、掌編小説の手だれの作品であれば、10ページ程度の漫画にまとめるというのは新世界を開くこともできる可能性があるが、長編を10ページの漫画にするのは労多く伝わるところ少ないように思える。とはいえ、粗筋を知るには良いだろう。2021/02/21
鍵ちゃん
30
有名な25話からなる文学作品を10ページぐらいの漫画にして読みやすてわかりやすくしたものである。普段漫画は読まないため読みづらいところもあったが、一気に25話を読めたという満足感と、面白かった話は次回読もうという希望を持ちました。やはり10ページは短すぎて話が浅すぎる。ちなみに「猿飛佐助亅「狂人日記亅「父帰る亅は面白かったな。2021/06/07