内容説明
いつの間にか定着し、まことしやかに語られる物語としての時代劇。後世の社会状況や人々の思い入れ、憶測で作り上げられた時代劇の虚像を、当時の「常識」というフィルターにかけるとその真相が浮かび上がってくるから、あら不思議…!?本書は、それら時代劇の真相を、楽しいコラム形式で贈る、時代劇ファン必見の一冊。
目次
第1部 「時代劇の舞台裏」(竜馬暗殺の謎―あっけなく斬られた坂本竜馬の裏事情;村正妖刀伝説―徳川家に祟ることにされちゃった村正;怪談番長皿屋敷―どこにも実在しなかった「お菊井戸」 ほか)
第2部 「戦国乱世の裏事情」(埋蔵金の秘密―掘り出されて遺われちゃった徳川埋蔵金;謙信の愛刀―長船コレクターだった上杉謙信;墨俣一夜城伝承―伝言ゲームで創作された秀吉の出世城 ほか)
第3部 「江戸時代の裏通り」(鍋料理のルーツ―白菜が普及したのは明治以降;波銭で先払い―食い逃げは不可能だった江戸の店;武士の生活費―高収入なのに生活苦だった直参旗本 ほか)
著者等紹介
藤原京[フジワラタカシ]
1967年、神奈川県横浜市出身。専修大学文学部卒業。ファンタジー小説家兼歴史考証家。1989年、民俗学の専門出版社に入社。1993年、ファンタジーロマン大賞を受賞。1999年から2002年まで専修大学講師。中世の東欧、近代の豪州など、独特な世界を舞台にとった小説を発表。比較神話学、宗教史、生活文化史の知識、系図や古記録の精緻な読解を基調として、独自の視点により幅広く歴史を研究する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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