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内容説明
19世紀、科学と実証の時代の潮流にあらがい古都リヨンに咲いた“あだ花”、カトリック復興運動とフリーメーソンから霊感を受けた特異な神秘主義絵画群。近代化の中で忘れられていた、世紀末象徴主義・ラファエル前派を先取りした画派を発掘する世界的にも稀有な画集。
目次
孤独
無限
情火の夢
愛
別れ
疑惑
悪霊
大饗宴
神の喪失
亡霊
運命への堕落
メーゼンティウスの責め苦
悪の世代
母の取りなし
救済、未来の予見
神のみもとへ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うなぎ
14
図書館。SNSで知ったルイ・ジャンモがみたくて借りた。19世紀中盤から後半にかけてフランスが近代化するさなか当時失われつつあったカトリックの信仰心をあおぐような半ば足掻くような宗教画を描いたのがリヨン派らしく、神秘的で不思議な魅力があるのにボードレールからボロクソに批評されて忘れられてしまった。アングルのスベスベ感のある絵多め。不穏な空気ながら透明感があるルイ・ジャンモの『魂の詩』シリーズが全作載ってて、解説もあったので興味深く眺められた。少しだけど大好きなシャヴァンヌも載ってて嬉しかった。2019/09/20