内容説明
桂冠詩人と『デカメロン』の著者。ルネサンス二大文豪の文通はイタリア都市国家時代の証言でもある。ユマニスムの創始者と偉大な弟子は書物愛に結ばれ、古典研究を築きあげた。晩年の手紙にはペトラルカの叡智が光り、稀有の友情が読みとれる。全書簡本邦初訳。
目次
最初の文通
都ローマから
母国フィレンツェからの誘い
友情の危機―詩人のミラノ居住をめぐって
古典の探索と収集
自著の交換
ダンテをめぐって
キケロからホメロスまで―文芸復興のために
中世文化の継承
精神的危機―ボッカッチョの苦悩と詩人の助言
ペストの猛威のなかで
自由をめぐって
牧歌的なひととき
共同戦線
最後の文通―文学的遺言状



