内容説明
戦前流行作家として一世を風靡し、戦後も『女人平家』等の名作を残した吉屋信子は、断髪=おかっぱ頭をトレード・マークに、男性優位社会を批判した隠れフェミニストだった。吉屋作品を読みとく新視点。
目次
1 よき出会い―作家を志して
2 爽やかな出発
3 「屋根裏の二処女」
4 シンボルとしてのおかっぱ頭
5 「女の友情」
6 「新しい女」の庶民路線
7 「女の階級」
8 「良人の貞操」
9 戦時下から戦後へ
10 戦後の吉屋信子―吉屋信子の最高峰「安宅家の人々」
11 吉屋信子のシスター・フッド
感想・レビュー
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ネギっ子gen
39
戦前流行作家として一世を風靡し、戦後も『女人平家』等の名作を残した吉屋信子は、断髪(おかっぱ頭)をトレード・マークに、男性優位社会を批判した隠れフェミニストだったと、『魔女の論理』のライフ・アーティストが喝破する。1994年発刊だが、<この男性中心に組み上がってしまった社会を変えるには、女同士が助け合い結び合ってゆくしかない。信子さんがあれほど強く願った“女の友情”こそが大切だ。いま、世界の女たちは、国境をこえてシスター・フッドの輪を広げようとしている>という引用文からだけでも、現代でも通用すると思う。⇒2022/06/27
わたなべ
0
フェミフェミしてる2015/05/26
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