内容説明
アッジェのパリ案内。図版数約800点。20区別地図入。日仏両語掲載。
感想・レビュー
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kthyk
18
パリの写真集は数限りないが、アジェが残した19世紀末”古きパリ”は特別だ。ゾラを読み書棚を漁ったら、この書が見つかった。1927年、彼が死の床にあった時、一行たりとも報道されることがなかったと言うから、彼は一人、黙々とパリを撮り続けていたのだ。その写真はゾラの小説とピッタリ重なる。古い街路と建物・公園・市場と習俗。1857年、リブルヌの車大工の息子として生まれ5歳で孤児、叔父に引き取られボルドーで青春。南米行きの客船のボーイとなるが、役者に成りたくて船を降り旅回り生活。1888年解雇されパリで写真の道へ。2023/01/17