内容説明
ジョンヴェルは、男と女の間のつながりや緊張を描くこのような手法が、何か意識の底に眠っていた情景を目覚めさせるのに非常に有効な方法であることを確信し、さらにそれが自分の作風であることを宣言する意味で、この『ＪＯＮＶＥＬＬＥ ＢＩＳ』を刊行したのだろう。この写真集は、前作に較べ、プライヴェート色は比較的緩やかにブレンドされているかのように見える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
王子
11
写真から感じられたのは、ジョンヴェルと写真の女性たちとのあいだでエロティックで親密な交流がなされているだろうということである。彼女たちはときに無防備で、女性として魅力的であるのに、ポルノグラフィとは違いそのエロティックな交流に移入できなかった。この現象は非常におもしろい。その疎外感ゆえに写真を見ることにある種の思い切りが必要ではあるのだが。2017/10/01
