内容説明
歴史を変えた匂い、日本の匂いの探究分析から最先端の芳香療法(アロマテラピー)・匂いセンサーの紹介まで、匂いと香りの全てをよみやすくコンパクトにまとめた匂いの百科。
目次
匂いをよみとく(匂いの正体;匂いと動物の行動;匂いと民族;日本の匂い;匂いの応用)
香りと匂いの文化・史(ローマへの道;香りは東方へ;十字軍がもたらしたもの)
香りのテクノロジー(香りを採り出す;バラの香り)
香りのクリエイター(調香の実際;香りの魔術師たち;オート・クチュールの香り)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猫
4
図書館本。香りの文化と文化の中の香りとあれこれ。1989年の本だったので、今は匂いを測定する機械ももっと進化していそう。遥か古代から香りは人とともにあり、人を癒してきたのだな。2020/07/04
志村真幸
0
前半は小泉武夫さんが、お得意のネタである珍しい発酵食品とその匂いについて語っている。 日本の食品の匂いと日本人の食の嗜好とが連関して分析されており、おもしろい。思い出を語るような感じで書かれており、読みやすく、共感する。 後半は、吉武・川上両氏による真面目な香りの話。 主として香水の話題が取り上げられており、その歴史やネ(調香師)など、興味深い部分が多かった。香水をプレゼントしたくなる。 2020/08/10